ホンダ AF62型ディオっち現る…整備2-2
前回の整備はホンダ AF62型ディオっち現る…整備2-1でキックアームが戻らない、エアクリーナーエレメント交換を行いました。
キックアームが戻ってこない不具合を直したので駆動系点検
最近のバイク屋ってインパクトで締め付けてハイ終わりっといういう無神経なメカが多いから、この手のナットはオーバートルクでしまっていることが多いです。ディオっちは当方の小型電動インパクトでは緩まなかったので SST 使うはめに。
ドリブン側のセンターナットも物凄いトルクで締まっていて手持ちの電動インパクトでは緩まず SST で緩めることに。それなのに他の固定ボルトなど逆に緩め。自分のバイク整備してるならそれでもいいけど商売・プロならば手ルクでもいいからきちんとトルク管理しておくれ!ため息がでる。
自前にパーツクリーナーでクランクケース内を全体的に清浄しておいたのでクラッチあまり汚れてない。だけどライニングがかなり薄くなってるのでそろそろ要交換時期。
ドライブベルトは純正同等の社外NTB製でほぼ新品。元恋人がバイク屋「無神経メカ」に整備だしたときに交換されたもよう「整備してもらった後まともに乗ってないらしい」。
各部部品達を清浄・チェック、当たりだしの研磨。ウエイトローラーは大きな偏摩耗はしてなかった。スライドピースのスライド面に硬いグリースを少々塗っても、昔のホンダスクーター以外ではウエイトローラーにシリコーンスプレー以外塗ってほしくないにゃ。ベルトやローラーのカスがこのグリースに交わい WR の可動面で噛みこんで変な摩耗をおこすから。
AF62型のウエイトローラーの重さ知らないので実物でチェック。 6.5G x 6 個でした。
トルクカム部グリース切れはしてないし、ガタもほとんどないので一安心。
トルクカムの溝曲線も段付きなどないので交換なし。助かったにゃ。
段差にグリースアップしオイルシールのリップ部にもグリースが乗るように塗っておく。
当方はウレア系のグリースを使ってます。特にこだわりはなく、単に高負荷で粘度を失わないグリースを使いたいからヤマハでは定番のグリース。
このカバーがきちんと奥まで入ってないことがあるので、センタースプリングがハマる溝にマイナスドライバーなどを突っ込み均等に叩いて押し込む。そしてこの時点で何度かトルクカムをスライドさせてグリースを馴染ませ、はみ出たグリースを除去。そしてグリースってパーツクリーナー程度では完全に脱脂できないので、ラッカーシンナーでベルトフェイス面をきれいにふき取って脱脂。
あとはセンタースプリング・クラッチを組みこみセンターナット締め最後にクラッチのライニングをラッカーシンナーで拭いて脱脂。これでドリブン側の作業終了。
プーリーを先にクランクシャフトに取り付け、次にドライブベルトをドリブンにはめ込んだ状態でシャフトに組み込む。
ドライブベルトがドリブン側でアウトサイドに広がってしまう場合はバイプラなどで軽く挟む程度で固定しておくとドライブフェイスが装着しやすくなる。
プーリー側、ドリブン側を規定トルクで締め付け、クランクケースカバーを取り付け作業終了しました。
整備後乗ったフィーリングは変速がスムーズになった気がします。
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