モンキー 改造日記【PWK28レプリカキャブの油面確認】

キャブの油面は変更する必要ほどんどない

当方10代から40代の今にいたるまで原付~大型車(600cc)と色んなバイクをメンテ・改造してきたけど、油面チェックは何度もしたことはあるものの油面を変更したことは数度しかありません。

 

当方10代の頃は某レース屋さんでパーツ製造&メカしていたので、自分のバイクを主に触っているチューナーさんに比べると数えきれないほど色んな車両を触っている立場でも、油面はあまり触らないって感じでした。

 

油面変更することになるのは決まってモンキーでした。過去一代目(1990年代)モンキーではタケガワさんの旧PE28用左出しのインマニを使っていたので油面を変更する必要はありませんでした。完全ホリゾンタル位置で設置できるタイプのインマニでしたので。

キタコさんのVM26用インマニにPWK28を装着すると対応が必要

問題はキタコさんの旧VM26用の右出しインマニです。このインマニにキャブを取り付けるとかなり前向きに傾くんです。このインマニは内部口径大きくインマニの長さも短いので、吸気管全長を少しでも短くしたい私にはうってつけのインマニのため使用しています。

まず標準油面のままPWK28を装着すると、車体まっすぐのままではオーバーフローしませんが、少し車体を右もしくは左に傾けるとオーバーフローしてきます。更にアイドリング付近が濃くなる傾向。

 

これでは乗る以前の問題で走らせることすらできません。

 

この対応として標準油面19mmから22mmまで下げてオーバーフローしないように対応しています。アイドリング時の濃さも若干やわらいでる感じ。22mmまで下げているのはジェットブロック当たりの位置で傾いた状態にて実油面が標準の実油面と同じレベルになるように調節した結果が油面22mmだからです。

重要なのは各ジェット類の選択

油面は基本的に狂わないし、狂わせる何かをした場合のみ測定調節すべき箇所で、セッティングで重要なのは誰でもわかる、メインジェット、ニードルジェット、ジェットニードル(クリップ位置含む)、カッタウェイ、スロージェット、エアスクリュー、マルチならば同調調整になる。

 

油面調整っていうのはアバウトな箇所だから、あれこれ触ると基本値が変わってしまいやすく、同じジェット番手やAS回転でも、微妙に燃調変わってしまう箇所だからちょくちょくさわるべきではないんです。

 

なので一度決まったベストな油面からはよっぽどの理由がない限り油面は変えないのが理想。

 

当方過去レースメカしていた時に触っていた市販レーサーのTZ250やRS250Rなどは、メーカーにて各サーキットの推薦なジェット番手などを提供してくれるんですけど、油面が変わるとこの推薦データや実走行で得たデータが役に立たなくなるので、ジェット類のように油面なんてちょくちょく触らないですよ。

 

燃料の濃さも空燃比計など使わないので、主にフィーリングとプラグ絶縁体かつピストンヘッド&4ストならばバルブの焼け具合などでキャブセッティング煮詰めていく感じ。