モンキー 改造日記 台湾製ビックバルブヘッドを購入してみました?

前に使っていたAB27Eエンジン(ボア&ストロークアップ110cc)からCP製?BMF製?どっちだったか忘れたビックバルブヘッドを横取りし、現在125ccにそのヘッドを装着しているので、125ccエンジン用に装着させる破格のビックバルブヘッドを探してました。やっと発見した感じ?。

このシリンダーヘッドの特徴は

製造元は台湾ですが、タイホンダWAVE100のシリンダーヘッドをベースに、バルブ挟み角変更&バルブサイズ吸気27mm・排気23mm、燃焼室はスキッシュエリアをほとんど持たないドーム型を採用しているビックバルブヘッドのようです?。

吸気排気バルブに中国大〇、C120という文字があるのはちょっと格好悪い?。

私はWAVE100系のヘッドを使うのは初めてなので、はじめの一歩として二種類あるバルブサイズの小さい方のヘッドを購入しました(今のところすぐに125ccエンジンに使う予定はありません)。

このシリンダーヘッドはWAVE100系なので32Tのカムスプロケット(モンキー系は28T)に伴いチェーン側のヘッドカバー径が大きいのが特徴。そして吸気マニホールド取付面も数ミリ高いところがモンキー系とは異なりますが、シリンダーのスタッドボルトピッチはワイドピッチではなくモンキーと同じなので問題なく取付が可能なのがウリ?。

このシリンダーヘッドは遊べると思う

このヘッドの燃焼室は外径53mmと大きいので52mmのボアで使うのは厳しいと思う?54mm用と割り切るしかなさそう?。ボア54mmならばお手軽なモダンワークスさんの54mm超ハイコンプピストンはポン付けできそうだし売り切れでも補修用のタケガワ スーパーヘッド+Rの54mmピストンを流用できそう?。

そして過去2バルブ最強な国産スペシャルヘッドのバルブサイズに比べると、このバルブサイズでは少々物足りないと思う人もいると思いますが、初期型スーパーヘッドと同等のバルブサイズと考えれば、過去触っていた人(最近はご無沙汰な人)にとっては悪くないと思えるんじゃないでしょうか?。

私は高回転高出力化をめざしているわけではないので、排気量125ccでも吸気バルブ径27mm・排気バルブ径23mmあれば十分だと思うし、更に1mmバルブサイズが大きいヘッドも用意されてるので文句ないです?。

後の味付け(出力特性)はカムシャフトで決めれば良し?スペシャルヘッドの最大リフト量は8mm~9mmと半端じゃないからこの差を比較するのはちょっと憂鬱?。

このヘッドのカム形状はホンダさんのベアリング有りのベース円大きいカムタイプです。ベース円小さい12Vモンキーのカムは使えませんが、他のベース円大きいハイカムは流用可能。

各ポート形状はノーマル同等

このビックバルブヘッドの各ポートは吸気ポート径入口面で約25mm、排気ポート径出口面で約23mmと割と大きなサイズでした。そしてバルブガイド付近の吸気通路・排気通路が狭いのでノーマルヘッドにありがちなポート形状。

そして吸気も排気も多少ポートのセンターズレはあるんですけど、製造方法をロストワックスで作っているわけでもないし、このヘッド安いのだから全然許せる範囲?。

だってタケガワさん・キタコさん・デイトナさんのポートも誤差大きくて同じようにポートのセンターズレがあるヘッド多いです。製造元はみんな台湾だからそうなるわけだよね?。

 

っという感じにポートサイズ大きめなので、このヘッドならば標準ポートのままでもカムシャフト次第で問題なく高回転回り、そこそこの出力はでるはずです?。

吸気・排気ポートの研摩

私の場合は、バルブスロート径(断面積)が大きくなっているのにバルブガイド付近の吸気断面積の方が小さい(絞られてる)のはどうしても受け入れない。そのため吸排気ポート形状を変更研摩します。

初めて使うヘッドなのでパワーを上げる方向へのシートカット(外当たり&スロート内拡大)はしません。

時間が掛かる鏡面加工やフラップホイール・ペーパーコーンなどの仕上げ処理もしません?面倒くさがり屋なのでロータリーバーによる研摩のみの仕上げです?たまにやる気になると排気側のみ鏡面加工(カーボン落としやすい理由で)しますが?。

吸気ポート成形・拡大研摩後の画像。

吸気ポート入口面のサイズは26mm。バルブガイド付近からバルブスロート部までの間を思いっきり上側(写真では下側)に拡大させています。このようにして吸気ポート入口からバルブスロートまでなるべく真円を保ちながら必要な断面積を確保させています。バルブガイドはここまで上側(写真では下側)に拡大して、バルブガイドを削げ落としてしまうと、バルブ振れが物凄くなるのでガイドはなるべく残すように頑張ってみました。

排気ポート成形・拡大研摩後の画像。

排気ポートの出口面は元々大きすぎるぐらいなので、排気ポート出口面は拡大はせず形を整える程度にとどめました。そしてバルブガイド付近のポートが絞られている周辺のみ上側(写真では下側)へ拡大させています。これもバルブガイドをなるべく残すように頑張ってみました。

これ以上アウタースプリング座面付近のポートを拡大すると穴が開く確率が高くなるので注意が必要?特に排気ポートは危険です?そしてポート研摩は完全自己満足な世界なので変な雑念なく集中できるっていいね?。

ポート以外ではメーカー製造段階によるバルブシートカット後の段付きを研摩(なだらかに研摩>研摩しすぎると圧縮比落ちる)&吸排気バルブを少々軽量化・少しだけ磨きました。

燃焼室画像は以下です。

こんな追加加工をしても実際のパワーアップはスズメの涙程度でしょうが、部品交換するだけのチューニングなんてチューニングと呼ばないと思っているので、こういういたずらをしてしまいます?。