ジョグ用の中華製激安ボアアップキットを購入?
家の子のスクーター(SA16J JOG-ZII)は私の愛車ではなく相方さんの乗り物なんですが、相方さんは全然乗らないので結局私がたまに乗っています?。
加速悪いのをカバーするためにボアアップを選択
こないだの転倒でおった肋骨のクラックのせいで現在スクータには乗ってないのですが、私の体重増加のせいでスクーター君は加速が悪すぎるのでボアアップをすることにしました?。
ボアアップっといってもジョグちゃん用には様々なタイプが販売されていて、高回転高出力を狙うようなセンターリブ排気ポート、補助排気ポートの3ポート型や水冷などがあります。
おいらは体重増加で加速が悪くなった低中速トルクを太らせたいだけで高回転高出力は狙わないので、中華製の安い68ccボアアップキットを購入しました?。
中華製激安68ccボアアップの雰囲気
上記が中華製68ccボアアップキット(販売先では70.9ccと表されてますが68cc)です。
シリンダーの表面(鋳肌)が荒い、排気ポートが左側に1mmほどズレている(鋳造時の中子ズレ)、各ポートのバリ取りがされていない以外は特に問題はなく、ピストンクリアランスも良い感じな0.04mmほどでした?。価格で考えれば十分過ぎるほどです?。
注意:ボアアップキットに付属されているリング・エキスパンダーは使用しません(エキスパンダーを装着するとピストンをシリンダーに組付けできない、もしくはフリクション増大で焼き付きを起こす可能性があるため当方は使用しません)。
そしてこのボアアップと似ている商品がありますが、シリンダーヘッドが小さい(横型エンジン初期型のフィンが少ない)タイプの中華製ボアアップキットより、こちらのボアアップの方が冷却性に優れています。
燃焼室だけ見ると圧縮比は高めに見えますが、ピストンの突き出し量がベースガスケット厚だけでは±0mmにできないほど低いので圧縮比は低いです。ピストンハイト「コンプレッションハイト」をノーマルより1mm近く短くして圧縮比を下げている模様。圧縮比は約6.4/1程度(20mlから測定)。
こちらのヘッドは現在使用している面研済みのヘッドで圧縮比を7.2/1(13.0/1)まで上げてます(20mlから測定)。
エンジンが少し冷えてしまっている状態で圧縮圧力は8.5kg/cm2(エア抜きボタンから少しエア漏れしているため写真を撮る頃には0.2kg/cm2ほど下がっています)。完全暖気の状態で測ると圧縮圧力はほぼ9kg/cm2?。7.2/1に二次圧縮を上げる前は測定してませんがこの68ccボアアップの圧縮比は6台だったので結構低いと思います?。そして59ccのボアアップキット(ヘッドレス)はボルトオンで9kg/cm2近くあります?何もしないと59ccの方がトルク感あるわけだよね?。
更に二次圧縮を上げてみましたが、アイドリングからのレスポンス(スナップ)は良いものの実際走ってみると変速域のトルク感はいまいちで、オーバーレブ特性も悪化し最高速落ちてしまいました??現在は7.2/1に戻してます?何事もトータルバランスが大切ってことだね?。
ポートタイミングは排気ABDC約184度。排気ポート形状はポート幅が広く、上面なだらかな「やま形≒ひし形」なので低速トルクは多少犠牲にしながらも、そこそこブローダウン効果を得ながら高回転回ってくれそうな…?。高回転を狙わない私としてはちょっと大きすぎる気も?。
写真でみてもわかるポート内の鋳肌の荒さ。ただ組んだだけでは振動などでポート内の荒れた表面が細かく剥がれ金属粒子となってシリンダー内面を傷つけてしまうことがあるので、ポート内表面を綺麗にするっという意味合いでポート研磨します?。
排気&掃気ポート研磨、各ポートバリ取り、ピストン&リングのエッジ処理?
久しぶりにリューターを触って排気&掃気ポートの研磨?各ポートは形状変更やタイミング変更変更はせず流体がスムーズに流れるよう鋳肌をなだらかにするだけ(磨き仕上げもしてません)?。
そして各ポートのバリ取り(L型リューターがある人は軸付&ゴム砥石、無い人は某ヤスリ&#600程度のサンドペーパーでエッジ丸め仕上げ)?。
うんちくとしてはバリ取りは極度に多く取る必要はなく最低限(0.5mm)に収めるのがベストなり?バリ取りがきちんとできているとピストンをシリンダーに入れて上下に動かした際ひっかがりなくスムーズに動きます(バリがあると一部動きが渋くなるのですぐわかる)。
改造(ポートタイミング・形状)面でのうんちくは書くととても長い話になるので省略します?。
このボアアップは排気ポートタイミングがノーマルより速まっているのでパワーバンドは少々高回転に振られているっぽいです?慣らし後はウエイトローラのセッティングが必要な感じ(変速回転を高める方向へ)。
天気が良くなれば後は組むだけです?。
ボアアップを組み込みました
ボアアップ組みつけ中電池切れで録画できませんでした?。
まだ慣らし中ですが、エンジン回転数は7000rpm前後が一番パワフルなフィーリングで、低速トルクは50ccとさほど変わりがない、0発進時は50ccより低い感じでした?そのため駆動のセッティングが必要不可欠な感じ?。
そして元々SA16J JOG-ZIIはアイドリングから低開度でかなり薄めになっているんですけど、ボアアップ後はそれが更に強調されたかのように薄めな印象があります?エンジン回転の落ちが悪く、開け始めがもっさりです?。
コンペンセーターが悪さしている可能性もあると思いますが、エアスクリューだけで対応できないような感じがするので、ウエイトローラーのセッティングをしたらパイロットジェットを#44から1ランク上げの#48にしてみようかな?。
ボアアップ後のエンジンオイル選択
ニカジルメッキやセラミックメッキのようなシリンダーだと焼き付きにくいですが、鋳鉄シリンダーの場合かじりやすく・焼き付きやすいので、高回転まで回るような特性になった場合、そこそこ高性能なエンジンオイルを使いたいところです?。
ワコーズ 2VRやカストロール POWER1 RACING 2Tは分離用として高性能な2サイクルエンジンオイルですが2VRはとても高価だし、POWER1 RACING 2Tも高めなのが難点?そこで安くてエステルベースの高性能なエンジンオイルは無いかと調べてみると発見しました?。
AZ製高性能2サイクルエンジンオイルのMEG-003です?。
MEG-003はエステルベースの全化学合成油でワコーズ 2VRやカストロール POWER1などにひけを取らない高性能なエンジンオイル?個人的印象ではそれ以上の性能かも?。
容量4リットルの場合リッター単価が割安なので4リットルの物を購入しました?。
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