ヤマハ SA16J JOG ZII 超高回転化によるリスク
ウインドジャマーズのチャンバーをショート化して高回転型にした結果、様々な不具合がでてきました。
一番怖かったのはクラッチアウターの歪み
市販のチャンバーなど使っている場合、最高速度時のエンジン回転数は10000rpm届かないぐらいだと思うのでこんなトラブルは全くでないと思いますが、当方のウインドジャマーズチャンバー改の最高速時点のエンジン回転数は12000rpm前後回ります。
最初はトルクカムカバーの問題でグリースがクラッチに付着し0発進時のみジャダーがでていましたが、カバーを最適なモノに交換し清浄したところジャダーは収まりました。
そして再度問題が起こりました。最高速度を出す走りを何度か繰り返していたところ今度は0発進時ではなく発進し始めた後に少しの間にジャダーが出始めてしまいました。
原因究明していたところクラッチアウターがかなり歪んでいました。
これには本当びっくりしました(以下写真をみるとわかりますが2mm以上変形してます)。
最高速時点で12000rpm回すとドリブン側は16000rpmも回ることになるので、クラッチの遠心力は相当な力になりノーマルの貧弱なクラッチアウターでは耐えられないようです(これ以上回したり、リアブレーキを握ったままエンジンを全開に回したら「クラッチアウターを超加熱させたら」破壊する可能性大)。
クラッチアウターを新品に交換してもまた最高速度を何度かだすと歪みだしてしまい、最後はステージ6の強化クラッチベル(同時に調整式クラッチ)に交換して問題は解決できましたが、それでもアウターが変色するほど加熱していて絶対的な信頼性はないので、この駆動への不具合かつ音の煩さが重なってノーマルマフラーに戻しました。
欧州では変速回転数13000~14000rpmなどで走るイタリアのスクーターレース(ピアジオ70cc)やエアロエックスをフルチューンなどしている方はクラッチアウターは削り出しの強化クラッチアウターを使っているそうです。
次はドライブフェイスの偏摩耗のためキタコのドライブフェイスに交換。
そして今度はトルクカムの歪みでトルクカムを交換
今まで装着していたのがキタコ製トルクカム(写真にはありません)。以下写真のトルクカムは左側が某ヤマハ車両のトルクカム。右側がSA16J JOG ZIIのトルクカム。歪んだキタコさんのトルクカムはもう使えないので、0発進付近にキックダウン効果が少ないベクトル的の某ヤマハ車両のトルクカムを流用します(このトルクカムだと形状を加工する必要もない)。
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