Debian12 初期設定1
前回のDebian12 のインストールに引き続き、次は初期的な設定を行います。
APT リポジトリの設定
APT というのはパッケージ管理システムだそうです。
APT は Debian という OS に様々なソフトウェア≒パッケージを単純にインストールするための管理システムで、わたしのような素人でも APT コマンドを使うことによって単純に使いたいソフトウェアをインストールできる。ありがたい。
そしてAPT リポジトリとはインストール可能なパッケージ一覧の参照場所?。
困ったことに DVD から Debian OS をインストールした場合 DVD メディアがリポジトリの参照先に設定されてしまうので、apt install *** でソフトウェアをインストールしようとすると、OSのDVDメディアをパソコンにセットしなうとインストールしてくれません。そのためリポジトリの参照先に設定されている DVD メディアを無効化します。
# 設定ファイを開く
~$ vi /etc/apt/sources.list
# 設定ファイルを開いた後「i」キーを押すと編集モードになる。
# 1行目のコードの先端に # を追加してコメント化
1 #deb cdrom:[Debian GNU/Linux 12.5.0 _Bookworm_ - Official i386 DVD Binary-1 with firmware 20240210-11:28]/ bookworm contrib main non-free-firmware
2
3 deb http://deb.debian.org/debian/ bookworm main non-free-firmware
4 deb-src http://deb.debian.org/debian/ bookworm main non-free-firmware
5
6 deb http://security.debian.org/debian-security bookworm-security main non-free-firmware
7 deb-src http://security.debian.org/debian-security bookworm-security main non-free-firmware
8
9 # bookworm-updates, to get updates before a point release is made;
10 # see https://www.debian.org/doc/manuals/debian-reference/ch02.en.html#_updates_and_backports
11 deb http://deb.debian.org/debian/ bookworm-updates main non-free-firmware
12 deb-src http://deb.debian.org/debian/ bookworm-updates main non-free-firmware
# 設定ファイルを保存し終了するには「escキーを押して → :wqを入力し → enterキーを押す」
システムを最新化
~$ apt install update
~$ apt install upgrade
テキストエディタ vim をインストール
# テキストエディタのVIMをインストールします
~$ apt -y install vim
他のパソコンから操作するために openssh-server をインストール
# OpenSSHをインストールします
~$ apt -y install openssh-server
# 設定ファイルを開く
~$ vi /etc/ssh/sshd_config
# 設定ファイルを開いた後「i」キーを押すと編集モードになる。
# 14行目 : コメント解除して SSH 通信 PORT を 22 を使用するように設定
Port 22
# 33行目 : コメント解除して [yes] に変更して root ログインを可能に
PermitRootLogin yes
# 57行目 : コメント解除して [yes] に変更にしてパスワード認証に設定
PasswordAuthentication yes
# 58行目 : コメント解除して [no] に変更してパスワード未入力ログイン禁止
PermitEmptyPasswords no
# 設定ファイルを保存し終了するには「escキーを押して → :wqを入力し → enterキーを押す」
~$ systemctl restart ssh
サーバー機のIPアドレスを知る
# サーバー機インタフェイスのIPアドレスを知る
~$ ip address show
1: lo: mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000
link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00
inet 127.0.0.1/8 scope host lo
valid_lft forever preferred_lft forever
inet6 ::1/128 scope host noprefixroute
valid_lft forever preferred_lft forever
2: enp1s0: mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000
link/ether **:**:**:**:**:** brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
inet 192.168.1.10/24 brd 192.168.1.255 scope global dynamic enp1s0
valid_lft 127859sec preferred_lft 127859sec
inet6 ****:****:****:****:****/64 scope link
valid_lft forever preferred_lft forever
3: wlp2s0: mtu 1500 qdisc noop state DOWN group default qlen 1000
link/ether *::**:**:**:**:** brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
有線LAN接続の場合、2 の enp*s* にインターフェイスの詳細「inetの横にIPアドレス」が書かれています。
無線LAN接続の場合、3 の wlp*s* にインターフェイスの詳細「inetの横にIPアドレス」が書かれています。
サーバー機に割り当てられたIPアドレスをメモっておきます。
そして上記設定以降は他のパソコンから ssh を使ってサーバー機を操作できるようになります。
GUI環境「 windows や mac 」からサーバー機を操作した方が断然楽なので、この後からは他のパソコンからサーバー機を ssh を使って操作します。
次の「 Debian12 初期設定2 」へ続く。