ホンダ AF62型ディオ&スペイシー100のニコイチエンジン組み立て 4 完成

50cc である AF61E エンジンをベースにスペイシー100 の部品を組み込んだ 112cc ボアアップエンジンは組みあがり、AF62 DIO 車体に載せました。

載せ替えてみると色々と加工や対応が必要でした

AF62 DIO 車体にエンジンを載せてリード100 ホイール「100/90-10」を組み込もうとしたところリアタイヤがケースに当たって組み込めな~い!!!。仕方なくグラインダーで接触しているクランクケース部分を再度削りました。

スペイシー100 のクランクケース後方は全体に大きくなっていて50ペースの削り方では足りないみたい。

リアライズ製 AF61 用マフラーは 30mm の追加カラーを装着して取り付け。フランジやエキパイ径は元々スペイシー 100 に対応しているようで無加工でエキパイ装着できました。

ボルトサイズはリアマウント側ボルト二本は AF61E エンジンは M8 ですがスペイシー100は M10 ボルトなっていたため下側を短めのM10 ボルト「この長さはリアライズ製マフラーの場合でスペイシー 100 の純正マフラーを使う場合はもう少し長くないと駄目かも」に変更。

そして上側のボルトの取り付け位置が約 30mm 凹んだ位置にあるためマフラーがスペイシー100 用ではない場合は 30mm カラー長めのM10ボルトが必要でした。

走らせてみると 50cc エンジンベースの 76cc とは別格の加速力

駆動系は 76cc の駆動セッティングからウエイトローラー総重量を 3G 増しにのみ変更で慣らし開始。

スロットル開度は 1/4 以下で走行。

このときの走行フィーリングは 76cc と大きな違いは感じられず、マフラーの音が低回転数だと少し静かになった!?…程度しか変化がわかりませんでした。

慣らし運転走行距離 30km 弱を走り、一旦エンジンを止めて冷やしてから二段階目の慣らし運転を開始し始めて一瞬スロットル開度を 3/4 ほどまで開けてみたら 76cc とは比較にならないほどの加速力で驚きました。

最大油温は 101 度ほど。少々の時間アイドリング放置だと 88 度まで上昇。

ハイギアの 0 発進のだるさが完全に消え去っていて、発進時ちょっとフロントを浮かそうとアクションつけるとフロントが浮き上がるほどのトルク感。おいら体重 85~86kg もあるのに…。

実測圧縮比は 10.5:1 程度と低いので太いトルク感はでないと思ってましたが軽い車体に排気量 112cc のトルク感は別格みたいです。そしてセル始動も苦しいながらにどうにか回りました。

最後にカムはハイカムなので高回転まで回してもトルク感はさほど落ちない特性から最高速度は実測 80km/h 以上普通にでるんじゃないかと。

のち慣らしをある程度終えたので少々速度を出してみたところ GPS 速度メーター計測で 79km/h 「メーター読みだと 85km/h 前後ぐらい!?」まで確認しました。

ちょっと不思議なのはスタート時や中間加速は 125cc の二種スクーターと張り合えるぐらいの加速力があり、ギア比もスペイシー100 よりハイギアになっているのに速度は 79km/h ほどで加速しなくなるのはおかしいよなっと…。

何故!?っと原因究明していたら…リアタイヤが高速回転する速度に達するとクランクケースにタイヤ表面が思いっきり接触して大きなフリクションが掛かっていたのが原因のようでした。そのためさらにクランクケースを削ることに。その加工が裏目にでてしまうとは…。

完成してみると問題発見・・・

最初は何も問題はなかったのですが数日たつと駐車場所の道路にエンジンオイルが漏れている形跡がありました。漏れ箇所からどこから漏れているのか、やはりあそこかっと察することが…。

問題はリアタイヤの外径。

50cc である AF61E エンジンではリアタイヤと接触する部分だけを削るだけで 100/90-10 を履くことができました。ですがスペイシー 100 のクランクケースはリアタイヤが接触する部分が 3mm ほど大きくなっていて肉厚は AF61E と変わらないので削るとペラッペラの厚さになる。

そのペラッペラになった箇所からオイル漏れを起こしてます。

なので 100/80-10 もしくは 90/90-10 を使うなどして対応していれば良いということを知りました。現在は応急で液体ガスケットを塗ってごまかしてみましたがオイル漏れ止まりません。

仕方がないので新しく右クランクケースを入手してリアタイヤを 100/80-10 に変更する予定です。