ホンダ AF62型ディオっち 76ccボアアップをポチってしまった
前回の改造ではタコメーターを装着しました。
おいらってバカだな~っとつくづく実感
配達車両のジョグっちが壊れた場合の代車として使うディオっちなのに、改造なんてしてどうするんだ!っと冷静な自分がいる一方、心の裏側な自分はノーマルの0発進加速があまりに悪くて絶望。体重82kgもある自分が悪いのに…。
上記不満を心の裏側にひめながら別の買い物でアマゾンを見ていたら偶々でてきた TYPHON製 の 47mm 76cc ボアアップキットを発見。これ安いかもっとポッチってしまった。阿保丸出し。
購入した TYPHON製 47.0mm 76cc ボアアップキットは無事に到着したんですけど
ピストンピンクリップがどうみてもモンキーなどの 13mm 用のクリップが付属されていたので、ストア先に連絡を取って 10mm 用のクリップを送ってもらいました。
一安心と思いながらも何か違和感が・・・
違和感1は「非デトネーションリングか?っといいたくなるシリンダー設計」
レーサー車両の2サイクルだったら、通常スキッシュエリア付近にでるデトネは、酷いとこのシリンダー内面の淵「写真ではアルミ」の部分にまで巣を作り破損させる。これはメッキシリンダーだと致命的なので、熱伝達や強度が高い青銅系の素材リングを埋め込んで対応させるんですけど、このボアアップに採用している鋳鉄スリーブ・上面側はただのアルミなパターンはデトネーションリングの真逆バージョン。どうみても加工工程軽減による形状変更・コストダウン。
違和感2は「ピストンピン径」
47mmものボアでエンジンあまり回らないならばともかく、高回転常用である程度回るようなチューニングを施してしまったら、ピストンピン径 10mm では面圧上がりすぎて焼ける可能性が高い。ジョグっちを 68cc にしているとピンの摩耗は早くなるし。
フルフローなわけだから当然あるはずのピストンのピン側にあるオイル穴ない。それを追加し油膜切れを起こしにくくな~れっと改良「効果不明😓💦」。
違和感3は「ピストンのピストンヘッド形状」
ピストンピンクリップの問題で、これは13mm用のクリップだよな?ってモンキーの数種類のピストンとクリップの現物を見ていたため、12Vモンキー用キタコライトボアアップピストンはピストンヘッドが凹んでるけど、このボアアップキットは似たようなボアなのに凹んでないって大丈夫なのか?っと心配になった。燃焼室はさらにコンパクトだし…。
っということで燃焼室容量がノーマル同等かつノーマル・シリンダーの全長と同一で上下ガスケットの厚さも同一厚で合わせた場合ボアアップ後の圧縮比はノーマルの 10:1 から 14.6:1 前後まで上がってしまうのかな!?純正よりボアアップの方がピストンヘッドが盛り上がってる雰囲気あるので 15:1 前後とかまで上がってしまうのかも。
このボアアップキットにはベースガスケットが二種類付属されていてベースガスケットの厚みで圧縮比を調節してくださいとのこと。説明書ではベースガスケット厚0.5mm / 1.0mm の二種類が付属されているそうですが、当方のは説明書とは異なるサイズの 0.5mm / 2.0mm の二種類になってました。
このサイズの組み合わせってKN企画さんのボアアップキットとそっくり。。。
当方のボアアップキットのシリンダー全長は 58.3 mm。ノーマルシリンダーの全長を当方ずっと疑ってましたが、ノーマルを測定してみたらやはり約 59.3mm だった。新ボアアップキットのシリンダーの方が 1mm 全長が短いという結果に。この新ロッドのシリンダーを使うと ベースガスケット -1.0mm のピストン突き出し量 恐るべし。
旧型シリンダー[「鋳鉄スリーブが通常通りヘッド面まであるタイプ」は全長ノーマルと同じなのかな?。当方旧タイプのシリンダーは持ってないので何ともいえないけど、同じ種類のボアアップキットで、他人が圧縮比が高すぎるとなっていても、自分のキットも同じと疑う前に、まずシリンダー全長を測定して判断しましょう。
本来初心者向けのノーマルヘッド流用なボアアップキットなのに、シリンダー全長が完全ミスマッチで製造されてる、ピストンヘッド形状が適切になっていない設計のボアアップだから、組む前にきちんと分析できる能力がある人以外には向かない熟練者向けキットに思えてしまう。。。
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